3. プロトコル

3.1 概要

SCSは、コントロール接続を使用してデータ接続を制御できます。制御はASCIIコマンド文字列と応答コードを使って行います。ここではコントロール接続のコマンドと応答のプロトコルを説明します。

3.2 コマンド

コマンドはSCSによってエコーバックされます。

記号の説明
表記法        説明          
<rule> 必須要素
[rule] オプショナル要素
rule1/rule2 rule1かrule2のどちらかを選びます
hello
機能 あいさつ
書式 hello<改行>

 hello
・open
機能 シリアルポートと、それと接続するTCP/IPポートをオープンします。
    
書式 open <スペース> シリアルポート [<,> シリアル設定 ]<改行>
・シリアルポート
"com1"/"com2"/"com3"/"com4"/"com5"/"com6"/"com7"/"com8"
・シリアル設定
<ボーレート><,><パリティビット><,><データビット><,><ストップビット><,><フロー制御><,><送信遅延>
・ボーレート"110"/"300"/"600"/"1200"/"2400"/"4800"/"9600"/"14400"/"19200"/"38400"/"57600"/"115200"
・パリティビット
"e"/"o"/"n"  ( 補足 e=偶数パリティ  o=奇数パリティ n=なし )
・データビット
"7"/"8"
・ストップビット
"1"/"2"
・フロー制御
"h"/"x"/"n"  ( 補足 h=ハードウェア、x=Xon/Xoff、n=なし )
・送信遅延
0〜9999  ( 補足 単位 m秒 )
例1 open com1 (補足 この場合は、SCSのシリアル設定が使用されます。)
例2 open com1,9600,n,8,1,n,10 (補足 この場合は、SCSのシリアル設定より優先されます。) 

・receive
機能 既に開いているシリアルポートのデータを平行して受信します。またそれと接続するTCP/IPポートを
    オープンします。データの送信はできません。

書式 receive<スペース>シリアルポート<改行>

 receive com1

・close
機能 シリアルポート、TCP/IPポートをクローズします。

書式 close<スペース>シリアルポート/TCP/IPポート<改行>

例1 close com1 シリアルポートcom1をクローズします。それと接続しているTCP/IPポートもクローズされます。
例2 close 8002  TCP/IPポート8002をクローズします。

・status
機能 TCP/IPの接続状態やシリアルポートの状態を問い合わせます。

書式 status [<スペース>シリアルポート]<改行>

例1 status  全ての接続状態を応答します
例2 status com1 シリアルポートcom1の状態を応答します。

・save
機能 
全ての設定値を保存します。

書式 
save<改行>

 
save  全ての設定値を保存します

・?,help
機能 使用できるコマンドを問い合わせます。

書式 ? <改行>
書式 help<改行>

例1 ?  
例2 help

3.3 応答メッセージ

応答メッセージは3桁の応答コードで行っています。書式は次のとおりです。

書式 応答コード<スペース>メッセージ<復帰改行>
 
定義されている応答コード
コード 内容
200 コマンドはOKです
220 新規ユーザ用サービスが準備できています
420 指定されたシリアルポートがオープンできません
421 データ接続をオープンできません
422 指定されたシリアルポートはオープンしていません
423 指定されたシリアルポートは既にオープンしています
424 保存用ファイルがオープンできません
500 コマンドが認識されませんでした
501 パラメータあるいは引数のシンタックスエラー
502 指定されたシリアルポートは使用できません
 

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